妊娠かな?と思ったら
月経周期がある程度規則的な方は、次回の月経が1週間ほど遅れたら受診を考えましょう。市販されている妊娠判定薬を使ってもいいかと思います。受診する際には最終月経の開始日を必ずお聞きします。
問診 | 最終月経開始日、妊娠歴、過去・現在にかかったことのある病気、内服中の薬などについてお話を聞きます。血圧、体重測定も行います |
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内診 | 子宮の大きさ、形、卵巣、子宮口の状態を診察します。 |
超音波検査 | 子宮の中に赤ちゃんを包む袋(胎嚢)が見えるか、赤ちゃんの心臓の動きが見えるかなど診察します。 同時に卵巣嚢腫、子宮筋腫などの婦人科疾患の有無を診察します。 子宮の中に胎嚢が確認されましたら共通診療ノート(ピンク色のファイル)をお渡しします。 |
次回、診察について | 妊娠週数により、1~3週間後に来院していただきます。共通診療ノートも必ず持参してください。 |
超音波検査で赤ちゃんの大きさ、心拍の確認をして分娩予定日を出します。
予定日が確定しましたら妊娠届をお渡しします。
妊娠届 | 予定日が確定しましたらお渡しいたします。空欄は各自で記入してください。 各市町村または保健センターで、母子手帳の交付を受けてください。 |
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共通診療ノート | 妊娠が確認されましたらピンク色のファイルをお渡しします。 産科医療機関を受診する時は必ず持参してください。 当院で健診の際にも毎回、受付で提出していただきます。 |
母子手帳 | 氏名、予定日、そのほか必要事項の記入をお願いします。 母子手帳の内容、付属の冊子は 必ずお読みください。 |
妊婦一般健康診査受診票(健診補助券) | お住まいの市町村にて母子手帳交付時にこの受診票も配布されます。 氏名、住所、予定日、枚数 確認してください。 毎回、健診時にはすべての受診票を持参してください。 |
妊婦健診と分娩について | 母子手帳の交付を受けたら、共通診療ノートの分娩医療機関一覧を参照して分娩施設を決定してください。 決定後、妊娠11~12週に分娩医療機関を受診し、そこで初期検査(血液検査など)や分娩予約を行います。(各分娩医療機関により内容が異なります) その後の妊婦健診は分娩医療機関の指示がない限り、妊娠32週まで当院で受診できます。 里帰り分娩など松本地域以外での分娩を予定している方は母子手帳交付後、 早めに分娩施設へ電話連絡などして分娩予約、里帰り時期、母親学級などについて相談してください。 妊娠34週までの里帰りをお勧めします。そのほか、休日の昼間、夜間の急病時などは 共通診療ノートをお読み頂き、受診をしてください。 |
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妊婦健診の内容 | 妊娠届~23週6日→3~4週間毎 13週以降は腹部超音波診となります。 24週0日~35週6日→2週間毎。 30週~32週頃の健診では4Dで赤ちゃんの様子を録画し、写真でお渡しします。(赤ちゃんのお顔が見えないなど条件によって、4D画像が描写できないことがあります。)32週までは当院で健診できます。 36週~分娩の入院→1週間毎。各分娩施設での健診となります。 健診では毎回、血圧測定・体重測定・尿検査(蛋白・糖)・浮腫の有無、超音波検査を行います。 診察前には看護師、助産師が体調の変化についてお伺いしますので、どんな小さなことでも相談してください。 |
その他 | 各施設や市町村・保健センターなどで行われるマザークラスなどには積極的に参加しましょう。 |
わかばママへ 妊娠中のQ&A
妊娠中には不安なこと、たくさんありますよね。わかばでは毎日、様々な相談の電話が鳴ります。どんな小さなことでも構いません。何かあれば、電話してくださいね。ここではよくある電話相談を紹介します。
- 出血があります。
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妊娠初期の出血・・・電話相談の中でも最も多い相談のひとつです。妊娠初期の5週~11週頃には受精卵が子宮内膜に根を張ろうというときに出血することがあります。安静で様子をみると軽快することがほとんどです。出血がだらだら続いたりおなかの痛みが強いときは再度、連絡をしてください。
妊娠中期の出血・・・妊娠初期の出血の原因とは違ってきます。少量の出血は深刻でないものがほとんどですが、中には切迫早産や胎盤の位置の異常など診察を必要とすることがあります。心配なときは電話相談をしてください。 - 風邪をひいてしまいました。
- 風邪に効く、特効薬はありません。症状が軽いものなら、自宅で安静をお勧めします。発熱、激しい咳やのどの痛みなどあれば、妊娠中であることを告げて、内科や耳鼻科を受診してください。
- 便秘が強いです。
- 妊娠中はホルモンの影響や、大きくなる子宮が腸管を圧迫することで便秘になりやすくなります。下剤を内服することは悪いことではありません。排便のコントロールは痔を防いだり、毎日を快適に過ごすために大切なことです。普段から飲みなれた下剤あれば内服してかまいません。また、健診時にも処方できます。ご相談ください。